イノセント  ひよこ  2006

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F100の大きさに、こどもがぽつんと。
(画像は一部分です)
こどもと背景のミスマッチに、異様なものを感じられると思います。

この絵を描く前数ヶ月間、疲労がたまってて、世の中がグレーに見え、些細なことが突き刺さるという、
今までに無い不思議な感覚におそわれてました。

まるで砂嵐の中に立ってるみたい。
砂に足を取られて、前に進めない感じ。

このときから無理をするのをやめました。
身体的理由から、ド根性だけではどうにもできなくなる場合があることを認めるしかないです。
このとき支えになってくれた友人、大目に見てくれた家族に感謝します。

今は健康を取り戻しました。
このときは描くことの意味がわからなくなっていた時期で、かなりもがきました。
なにやってるんだか、自分でわからない状態で、このあとさらに描き加えてしまいました。
いま、見るとゾッとします。

魂の行方についてものすごく思いを入れたのはいいのですが・・・。
自分の内面や、気質が絵に表れるのを恐れて、中途半端にしてしまいました。

この不気味さは、この時しか描けないから、公募展のことなど意識せずに、もっと突っ込んで描けばよかった。
今となっては過去の作品は過去のものです。

この絵の失敗点は、自分の家族をモデルにしたこと。

家族の姿を借りたことによって、受け取り手には個人的で陳腐な内容としか映らないでしょう。
共通のイメージの無い個人的な体験をただ聞くのは退屈なだけ、という経験は誰にでもあると思います。

このときの心情や漠然としたイメージやらが、充分表せてなく、
ほのぼのしてるんだか、悲壮感があるんだか、ノスタルジックをねらってるんだか、拡散されて未完な印象を受けてしまうことでしょう。

中央の女性は架空の人物です。
死者の国からきた使いみたいに妖しいような表情です。
その背後に黒いシルエットが・・・。
この両者、悪者ではなく、慈しみを持って魂を昇華するために黄泉の国から現れた・・・とか。

と見えるのは作者だけの思い込みでしょうか?。

こうして公開してみると、今ならこの絵を描いたときの心情もストーリーも明確に表せることができそうな気がします。

引っ張り出したからこそ変化が起きたんですね。
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Commented by タグチ at 2008-05-11 23:40 x
そういわれると、全体も見てみたくなりますな。
Commented by mume107 at 2008-05-12 21:42
「絵を公表することは、恥をさらすこと」と誰か言っていましたが、まさにそんな感じです。
by mume107 | 2008-05-10 00:09 | アート | Comments(2)